メディカル

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.29

日本最初のMRさん(旧称:プロパーさん)

望月 吉彦(医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長)

今号はMR(Medical Representatives:医薬情報担当者)さんの話題です。今はMRと称されますが、以前はプロパーと呼ばれていました。
呼称が変わったのは、今から約30年前の1991年です。プロパーはpropagandist(宣伝員、布教者)が、元になっています。

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ヘルスケア CMIC vol.29

海外生活における子どものメンタルヘルス

ー親も子も「知らない」ということを「知る」ことが、心のケアのはじまり

最近よく聞くようになったメンタルヘルス。
「病は気から」という言葉にもあるように、心の健康は身体の健康を保つうえでもとても大切です。実際、アメリカでかかりつけ医を受診する人の60~90%の症状が、メンタルヘルス関連*だともいわれています。昨年2024年9月に統合失調症の新しい作用機序を持つ薬がFDAに承認されたことからもわかるように、近年、製薬業界ではメンタルヘルス分野で革新的な薬の開発が進んでいます。もしかすると、今後は薬剤による治療がもっと身近になっていくのかもしれません。でも、やはり薬に頼る前に、自分の変化に気づいて、心身ともに健康な状態を維持できるのが一番ですよね。

*:https://edition.cnn.com/audio/podcasts/chasing-life/episodes/b17cd6e4-37bb-11ef-8219-130321484913

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.28

日本だけ、ほとんどのワクチン接種が「皮下注射」である理由 -山梨県で多発した病気がその理由です。

望月 吉彦(医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長)

今、インフルエンザワクチンの接種が、たけなわです。インフルエンザワクチンは皮下注射で行われています。実は「皮下注射でのワクチン接種」は日本だけで行われている特殊な方法です。コロナワクチンは筋肉注射で行う事が求められました。日本の医師、看護師は筋肉注射に慣れていないので、コロナワクチン接種が始まる前に「安全な筋肉注射方法」と題した講演、講義が日本全国で行われました。(図1)

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.27

手術にまつわる話をいくつか -手術をするのは結構大変、大臣室から電話がかかることもある

望月 吉彦(医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長)

手術は前の晩から始まります。お風呂に入りながら、あるいは寝る前に執刀開始から終了までの手術手順を頭の中で整理します。「前の晩に手術手順を頭の中で整理する方法」を教えてくれたのはO先生です。O先生の手術はいつもテキパキと進み迷うことがありません。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.26

クスリと笑える『クスリ』の名前 -バラ色の夢を見ることが出来るお薬は? もう晩だから飲むお薬は?

望月 吉彦(医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長)

毎日、お薬を処方します。最近は一般名での処方が推奨されています。お薬の名前は覚えやすい方が良いですね。お薬の名前の由来を挙げてみましょう。正式な由来か不明なものもありますが、面白い命名由来が結構あります。もしかしたらこのような意味合いから来ているのではと推測してしまうものもありますね。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.24

指紋は日本で「発見」された?縄文時代の指紋がきっかけ

医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長 望月 吉彦

スマホを使うようになって「指紋」が身近になりました。指紋は犯罪捜査やスマホを使う際の個人識別などにも使われます。我々の生活は、ある意味、指紋で守られていると言っても過言では無いでしょう。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.23

心電図あれこれ

アイントホーフェンが作った心電計は巨大です。350kgもあります。記録した心電図は、今の心電図としても使えるほど遜色ないです。心電図記録紙はアイントホーフェンが提唱したものが現在も変わりなく使われています。図2は100年以上前にアイントホーフェンが記録した心電図です。半導体はもちろん真空管もない時代に心電計を作り心電図を記録したアイントホーフェンを心より尊敬します。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.22

細菌の発見者はオランダ人 趣味も高じれば、人類の歴史を変えるかも…

コロナ禍が続いています。 感染症との戦いは今後も永遠に続くことでしょう1、2)。 今も昔も感染症対策が難しいのは、 簡単に「バイキン(細菌、真菌、ウイルス、寄生虫 etc.)」を 見ることができないからです。 それでは、バイキンの存在がわかったのは いつごろかご存じでしょうか?

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.21

多くの人を助けている機械は日本で発明されたけれど普及したのは米国から

あまり知られていませんが、コロナ禍において世界中の医療機関はじめ家庭でも使われ多くの人命を救っている機械の原 理を発見したのは日本人です。その人物の名前は青柳卓雄氏、機械の名前はパルスオキシメーター(pulse oximeter)です。パルスオキシメーターは、動脈血にどれくらい酸素が含まれているか(動脈血酸素飽和度:SpO2)を測定する機械です。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.20

碧素(日本製ペニシリン)のお話

太平洋戦争中に日本軍はペニシリン製造に成功していた

2021年8 月現在、国内承認されている新型コロナウイルスに対するワクチンは海外製品しかありません。日本はこの分野で出遅れました。今号は太平洋戦争中、日本軍が日本製ペニ シリンの合成や実用化にも成功していたことを紹介します。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.19

コロナの時代に血栓を考える

血栓にまつわるさまざまな話

今回は、「血栓」(身体の中に生じる血のかたまり)にまつわるさまざまな話題をお伝えしようと思います。キーワードは「新型コロナ」「心臓の孔」「頭痛」「テレワーク」「エコノミークラス症候群」です。キーワード同士には少しずつ関連や関係があります。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.18

日本は死因不明社会

大動脈瘤「破裂」症例はどれくらいあるのか日本では不明

今号は「死」についての考察です。大動脈瘤という病気があります。大動脈が太くなる病気で、太くなりすぎると破裂します。アインシュタイン、司馬遼太郎などの著名人も、大動脈瘤破裂のために亡くなっています。東京都監察医務院によると、突然死の死 因の4 番目が大動脈瘤破裂とされています。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.17

東京2020オリンピックでのタバコ問題はどうなるのか?

他国とかけ離れた日本の喫煙規制事情

あまり知られてはいませんが、タバコに関する重要な情報をお伝えします。一時期話題になっていた、東京2020オリンピック での禁煙に関することです。これは本来、話題になること自体がおかしい話なのです。なお、本稿の主旨は屋内での受動喫煙防止を訴えることにあります。

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Dr.Mochizuki’ s Column コラム vol.16

COVID-19の時代に疫学を考えよう

「細菌」が発見されるよりもはるか以前にコレラを収束させた偉業

人類はさまざまな伝染病に苦しめられてきました。そして今もCOVID-19に苦しめられています。伝染 病の歴史で今も必ず語られるのは1854 年のロンドンコレラ禍の鮮やかな収束です。

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