# Dr.Mochizuki’ s Column

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# Vol.31

【Dr.Mochizuki’ s Column】電子カルテ時代に必須のスキルやアプリ

望月 吉彦(医療法人社団エミリオ森口 理事長/芝浦スリーワンクリニック 院長)

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今回はこんなソフトやこんなモノを使っているよという紹介です。

❶吉田ルート
吉田ルートは1番人気です。なんといっても交通の便がいいです。5合目にはレストハウス、食堂、お土産物屋さん、そして登山用品店があります。登山用品を忘れてもココで調達できます。
5合目からは普通の山道です。他のルートに比して、よく整備されていて、歩きやすいです。「歩くのは嫌だ」という人のために吉田口5合目から馬で7合目まで行く方法もあります。上記のごとく、このルートには山小屋が20軒もあります。下りルートも整備されています。ただ、人が多すぎるのが難点です。
❷富士宮ルート
吉田ルートと並んでスタートの5合目の標高が高いので人気があります。最短距離で頂上まで登れるルートです。富士宮口頂上には、夏のシーズンに郵便局が開設されます。投函すると、富士山頂郵便局の消印が押されます。

電子カルテがかなり普及してきました。手書きカルテ時代は、「判じ物のような文字」「他人にはもちろん、後で読もうとしても自分でも読めない文字」、さらには、「いい加減な外国語で書いたカルテ」を多く見ました。読めないカルテを読める看護師さん、読めない処方箋が読める薬剤師さんというような特殊技能?の持ち主もいました(います)。電子カルテは基本、日本語で記載します。キーボードで入力します。
2023年の厚生労働省の調査によると、日本の電子カルテ普及率は一般病院で約65%、一般診療所(クリニック)で約55%です。厚生労働省は2030年にはおおむね全ての医療機関での電子カルテ導入を目指しています。どうなるでしょう。
電子カルテはとても便利ですが大きな問題がいくつかあります。

● 使っている電子カルテのソフトが違うと病院を移るたびにその操作を覚えないといけない
● 自分でカルテを書くときに使った登録辞書、医学辞書が引き継げない

これは結構悲しいです。病院を移ると数年かけて作った自分なりに工夫した辞書が使えないので不便です。

● 電子カルテ上のデータ共有ができません
他施設のデータを見ることができない。ちなみに日本以外の先進国では、ほとんどの医療機関でカルテ内容も、検査も、画像データも共有出来るようになっています。IT後進国日本の象徴の1つかもしれませんね。
● 紙カルテより、一覧性が劣る
紙カルテ時代は数年分をさっと見ることができました。電子カルテだとそういうことは不可能です。

話は変わります。
電子カルテ時代に必須(と私が思う)スキル、ソフトなどを紹介しましょう。

● タッチタイピング
これが一番重要です。
20年くらい前に勤務していた病院で電子カルテが導入されました。当時キーボードと画面を何回も見ながら、指でパチパチとゆっくり入力していました。首が痛くなりました。そんなとき、麻酔科医の諏訪邦夫先生が書いた「キーボード革命―情報電子化時代への基本技術(中公新書)」を読み、タッチタイピングの重要性や方法論を学び、タッチタイピングができるようになりました。文章の入力速度が上がり、首の疲れが格段に減りました。タッチタイピングはデジタル時代に必須のスキルだと思います。

● 優れたキーボード
タイピングに必要なのは、良いキーボードです。ある病院で放射線科の先生が全員、REALFORCE®(東プレ株式会社)というキーボードを使って所見を入力していました。
「打ちやすい」「手の疲れが違う」とのことでした。私もこのREALFORCE®(東プレ株式会社)キーボードを使っています。すでに15年以上同じキーボードを使っていますが壊れません。高価ですが長年、毎日使うならそんなに高いと感じません。

さて、今度は電子カルテなどの文章を書くのに私が使っているソフトを紹介します。

❶「 ATOK」
https://atok.com/index.html
日本語変換はATOKを用いています。医学辞書が充実していますので愛用しています。

注:ATOKには様々な機能があります。あまり知られていないけれど、とても便利な機能を紹介します。「SHIFT+変換」を用いると、間違えて、ラテン文字入力した後でもローマ字入力にすることができるという機能です。私はローマ字入力を使っています。かな漢字入力の方が本来日本語の入力方法だと思いますが、日本語と英語を使う必要がある方はローマ字入力を覚えると便利です。

❷「Clibor(クリボー)」フリーソフト
https://freesoft-100.com/review/clibor.php
これはコピー&ペーストを多用する文章の入力、および定型文の入力が多いときに威力を発揮します。
クリップボード履歴は最大10,000件まで登録されます(そんなに使いませんが……)。定型文も多数登録できます。
文章を書いていて、多数のコピー&ペーストが必要なとき、このソフトがあると必要コピー箇所を複数コピーしておいて後から必要に応じてペーストができます。実に便利です。このソフトには「FIFOモード」というのが、あり、FIFOモード状態で文章を順番にコピーするとペーストするときにコピーした順番にペーストされます。実に便利です。実際に使ってみてくさい。この機能を知ったとき、大げさでなく感動しました。

❸「紙copi」
https://www.kamilabo.jp/
思いついたことをメモしたり、ウェブページなどからの取り込みが簡単にできます。無料のLite版と有料版があります。まずは無料版で試してみると良いですね。
「紙copi」は後述の「Dropbox」と連携することができます。自分で使っているパソコンに「紙copi」と「Dropbox」があれば簡単に連携できます。Aというパソコンで「紙copi」で作った文章がBのパソコンでも出てきます。

❹「Dropbox」
オンラインストレージサービスです。書いた文書、撮った写真、音楽などをDropboxに保存しておくと、インターネットがつな
がる環境にあれば、どこでも自分の「Dropbox」の内容を見ることができます。スマホと連携すれば、紙データや写真をPDFファイル、pngファイルにして取り込む機能があります。
とても便利です。

● AIの活用
AIの活用も少しずつ始めています。とても便利な反面、医学的に「?」なことも結構多いので、まだ試行錯誤の段階です。
しかし、数年先にはAIを活用した電子カルテ運用がなされるようになると思います。

余談
ローマ字入力の場合、右手だけ、あるいは左手だけで打てる言葉があることに気づきました。
1. 右手だけで打てる言葉
● 公共広告機構 koukyoukoukokukikou 
● 富士急行 hujikyuukou 
● 藤子不二雄 hujikohujio 
● 方丈記 houjyouki
2. 左手だけで打てる言葉( 左手側には母音が2つ、AとE)
● 渡良瀬川 watarasegawa 
● 早稲田 waseda 
● 明後日 asatte 
他にも多数。

PROFILE

望月 吉彦 Yoshihiko Mochizuki

医療法人社団エミリオ森口 芝浦スリーワンクリニック

医療法人社団エミリオ森口 理事長 芝浦スリーワンクリニック 院長

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